Back Track

03ある自動車メーカでは新車のカーナビ装着率が70%もあるということです。衛星を使って位置確認をするGPSは大変身近になりました。10m等高線の日本登山地図を追加した米国ガーミン社の携帯型GPSなども、山歩きをする方たちが使い始めています。山歩きでは現在位置の確認が安全の基本ですが、ハンターにとっても同じです。

スマートフォンにもGPS機能が付いていて、街中では位置情報を使った近隣の飲食店の紹介、割引クーポンの発行が若者に受けています。スマホに狩猟地図を読み込ませることもできます。現在位置で猟ができるか即座に分かるので、猟場の新規開拓に便利です。でもこれは、パソコンの腕に自信がある人向きで、ちょっと敷居が高いかもしれません。

このようなGPS事情の中で、数年前から「出発地点に戻る」という単純な機能に特化したGPS機器が発売されています。スコープなどの光学機器で有名な米国ブッシュネル社の製品でBacktrack(同じ道を引き返す)と言います。使い方は簡単、出発地点でボタンを押せば、それ以降いつでも出発地点の方向と直線距離を教えてくれます。
帰り方が不安になった時には頼もしい情報です。基本的には安全のための装備です。実は出発地点以外に2カ所を記録できて、その場所への方向と距離を示せます。タツマに向かう途中で気になった場所の記録などに使えます。おまけの使い方もあります。東富士での自衛隊火力演習見学時のように、広い臨時駐車場では車に戻る時に便利です。

uid000040_201406091245576370e5c2GPS機能をもう少し積極的に使いたい場合は、機能拡張したHuntTrackという製品もあります。
◾ 移動した経路を画面にザックリ表示できるだけでなく、家に帰って専用パソコンソフトを使えば、Googleマップ上で経路が確認できる。合わせて、高度、温度、速度の変化を、移動距離あるいは経過時間を横軸にしたグラフで確認できる。
◾ 現在位置の日の出、日の入、月の出、月の入の時刻
◾ 気温、気圧、今後の天気
◾ コンパス、高度計、緯度経度

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新しい猟場の地理を身に着けようとする場合、部屋の中の大きなパソコン画面で、Googleマップの航空写真や簡単な地形図で経路を確認できます。Googleマップは精度の高い情報を提供してくれますから、カーナビを使った経路確認よりもはるかに快適です。

日本語化されていないという弱みはありますが、HuntTtrack自体の操作は単純に作られています。パソコンソフトの方もGoogleマップを使ったことがあれば、すぐに使えるようになります。実用性もありますが、地図好きな私には最高のおもちゃです。

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