Archive for the ‘Shooting’ Category

雑誌 Cal [キャル ] 27号にRHC会員が登場しました

Cal ISSUE 27

徳間書店刊

2019年5月1日発行

  ¥1,000-

全国有名書店にて販売

 ライフスタイル雑誌Cal 27号誌の特集はLiving with DOG(愛犬と共に生きる)で、浜田本会事務局次長が愛犬リコラと共に登場しました。猟犬と過ごす静岡の猟場での1日が紹介されています。他にも楽しく犬と暮らす方が多数紙面を賑わせています。ワンちゃんはかわいいいです。可愛い愛犬と猟場を巡れば幸せになれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ライフスタイル雑誌 Cal 27号誌に浜田本会事務局次長が登場しました。

 



アフリカ 広大な大地と野生動物

この大地でサファリをすることへの憧れを私は抱き続けてきました。   

 鼻をぬけるアフリカの乾燥した空気、野生動物の駆け抜ける大地の振動を感じたときの興奮を今も忘れることはできません。2018年8月19日、関西空港を飛び立ち、長い航路を経て念願のアフリカ(エハネスブルグ空港・南アフリカ共和国)に到着しました。

 季節は日本とは反対の冬。実に天晴れなアフリカの大地で過ごした一週間で、私は筆舌に尽くし難い経験をしました。

 アフリカ・サファリというと、サバンナを縦横無尽に、また獲物を求めて勝手に走り回りハンティングするというイメージを持ってしまいますが、ハンティングができるのは一定の私有地内だけ(とはいっても、ここ南アフリカではその規模が大きい)で、その敷地内に生息する野生動物を捕獲するのです。ピックアップトラックに乗ってサバンナを走れば、シートから伝わるアフリカの大地がもたらす揺れは土質が異なるせいか、国内

 

とは違い粘り気のない乾いた感じで、しばらくすると心地よくなってきました。そうこうしているうちにガイドが獲物を発見。車内の空気が突然変わります。速度を落とし、慎重にアプローチをします。緊張感、興奮が高まるところに、ガイドより狙う獲物が指示されます。それは年老いた動物、弱っている動物から仕留めるためで、ガイドより「あの右から3頭目を」と指定されるのです。これはこれで腕を試される感じで、さらにもう緊張は激しくその瞬間を迎えます。  

私は幸運にも、オリックスやシマウマなど5頭の恵みをいただきました。

                                                 

 アフリカ・サファリは19世紀以降の列強による植民地化から始まったといわれています。嘗てはここで狩猟をする人々は植民地に派遣された武官や文官、商人と冒険家が大半だったのでしょうが、時代が代わり、今では普通の旅行者でもサファリ・ツアーを体験できるのです。

 南アフリカではハンティングをビジネスとして捉えながらも、そのあり方は自然に逆らわず、動物の生態はしっかりと管理されていることに感心しました。生態系を崩さず、広大な敷地を有効に活用し、ハンティング・ビジネスが

成立しています。ここではハンティングが重要の産業なのです。

 日本への外国人ハンター誘致を考える今、この徹底した管理について熟考しなければなりません。また知識と技術を持つハンターを育成し、適正な猟場の選定を最優先に考えなくてはならないと強く感じました。 

 

             佐々木 洋平 記

 



ライフル・スラッグ射撃練習会のご案内

 

ライフル・スラッグ射撃練習会のご案内

 すがすがしい初夏の季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。銃砲検査も終わり、来猟期に向けて射撃練習を始める時期を迎えました。

 以下のとおり,ライフル・スラッグ射撃練習会が開催いたします。舞台は房総半島の中央に位置する千葉県射撃場、都心からアクアラインを通ってほぼ1時間の運転で到着いたします。当日は50M及び100M射撃場を借り切り、照準調整は勿論、実猟に即した射撃練習、さらには移動的の射撃も行います。射撃指導員が丁寧にアドバイスをいたしますので、是非この機会をご活用いただきたく御案内申し上げます。

[caption id="attachment_926" align="aligncenter" width="300"] Rifle Trials[/caption]

   日 時   平成30年6月30日(土) 受付開始8:30

                             射撃時間9:00~13:00

   場 所   千葉県射撃場 TEL0436-98-0314

          千葉県市原市古敷谷2620

   会 費   ¥2,000-(飲物、お弁当付き)

   申込み   エントリー制となります。ご参加の方は6月23日までに事務局までメールにてご連絡願います。

          *ライフル・スラッグのみならず、空気銃での射撃も出来ます。



ハンティングツアー@北海道

ハンティングツアー@北海道  2017.11.3~11.5

 

 暖かい日差しの中スタートしたハンティングツアー。今年も岩手、東京、名古屋、熊本から特別なひとときを求めて7人の狩猟者が集合しました。  

 楽しい猟を願って、ゴールドボトルの「シャンパン 八 HACHI」で乾杯です。名古屋市とランス市の姉妹都市提携を記念し、限定で作られたシャンパンを服部氏がこの日のためにとお持ちくださいました。

[caption id="attachment_919" align="aligncenter" width="320"] シャンパン HACHI[/caption]

 

 2日目。暖かかった初日で油断してしまいました、皆薄着です。急激に冷え込み、雪が舞う寒い一日となりました。それでも猟野では皆順調に仕留めることができ、震えながらも満足の笑顔です。  

 寒くてもやはりランチは野外です。これはRHCの伝統です。寒い中、お鍋から上がる湯気を見ているとホッと一息できます。暖かく美味しいクスクスを皆でおしゃべりしながらのこのひと時は、寒さを忘れてしまいます。

 

  [caption id="attachment_918" align="aligncenter" width="320"] 事務局の山田さん 嬉しそうです[/caption]

 暖炉の炎は疲れた体を癒やし、いつも変わらぬヘイゼルグラウスマナーのサービスと美味しいディナーが、なんといってもこのツアーの魅力です。 北海道の自然とヘイゼルに息づく英国カントリースタイル。 狩猟者でもよいのですが、出来れば狩猟家として胸を張りたい、という気持ちになりました。

 



ハンティングセミナーに参加して

セミナー参加者の早瀬さんより感想文をいただきました

[caption id="attachment_814" align="alignright" width="320"]       溝淵インストラクターと早瀬さん(右)[/caption]

 今回は猟区とは違う一般の猟場でのハンティングセミナーということで、楽しみにしておりました。
 フェンスによる移動経路の変化や、積雪の少なさが原因となり山を降りてこない状況など、人や自然による影響を目に見える形で体験することが出来ました。

 鹿にはなかなか出会うことが出来ず、日没間近での発砲の機会がある三日間でしたが、発見すると不思議とそれまでの疲れを忘れてしまい、立派な角ばかりのオス群れを発見した際は見惚れてしまいました。ゾンメルスキーを履いてのシカの回収では、来た道と同じ道で帰ることの効率の良さを実感しました。シカを発見するためのコツやみなさんのこだわりの道具を紹介していただき、とても参考になりました。

 3日間は瞬く間に過ぎてしまいましたが、10年かけて築きあげてきた猟場を案内していただき、住民の方との信頼やマナーなど、これから築いてゆくものの手本となるものを拝見させていただきました。また狩猟のグレーゾーンや私が有害駆除活動を通して疑問に思っていることを法律の面から改善されようと活動されている方々と出会えたことは心から尊敬し嬉しく思いました。

 私もこれからの農業界と狩猟界の明るい未来のために活動していきます。次回は猟銃を持参して参加させていただきます。ありがとうございました。      早瀬 拓也 記



エゾシカハンティングセミナー報告

平成29年2月2~5日 エゾシカハンティングセミナーを開校しました。

 記念すべきセミナー第1号受講者は、昨夏銃砲所持許可を取得したばかりの早瀬拓也さんです。早瀬さんは東京都出身の23歳。鹿をめぐる様々な想いを胸に秘め、3年前に北海道に移住し、現在は雨竜郡沼田町地域おこし協力隊で活躍しています。有害鳥獣駆除支援員としてこれから本格的に活動するにあたり、鹿猟の狩猟技術の習得を必要と考えました。ちょうどその頃、雑誌でRHCを知り、ウェブサイトを閲覧、このセミナーを知り応募してきたのです。

[caption id="attachment_816" align="alignleft" width="267"] 鹿をソリで回収します[/caption]

 今回は入林許可取得ができていないために、銃なしでの参加です。それでも吸収することはたくさんあったようです。鹿の発見、スキーを履いての回収や解体。役に立つ道具の使い方等。狩猟技術の他にも、地域によって異なる駆除報酬の申請方法や制度に課題を見つけたようです。また、残滓処分場等にもその違いを確認、その写真を撮るなど、ハンターとしての興味に止まらず、“地域おこし協力隊有害鳥獣駆除支援員”の立場から現状把握に努めていました。問題提起、改善へと導くきっかけになることを願っています。

 若い方が目的意識を持って活動する姿は頼もしく、嬉しく思います。RHCはより良いハンターの育成に一役担えれば良いと考えています。 

 3日間早起きして車で猟野を周り鹿を求め、雪山に鹿を追い歩きましたので、相当な体力を使いました。そして帰路は阿寒町から沼田町まで約7時間の道のり。疲労にも勝る大きな何かを吸収できたことを願っています。

 早瀬さんお疲れ様でした、協力隊でさらなる活躍をされることを期待しています。    インストラクター溝淵 記 

 

 

 

 

 

 



フェザントハンティング@本栖猟区 2016

12月10日(土)全日本狩猟倶楽部が運営する山梨県本栖猟区にて雉猟を開催しました

天田名誉会長をはじめ、秋間事務局次長他が参加し、富士山麓の雄大なフィールドにて雉撃ちを堪能しました。全猟会員所有の猟犬による雉の捜査、ポイントは実に見事でした。計30数羽の雉が羽ばたく姿は躍動感にあふれ、飛び立ちの羽音は鳥猟愛好家にとってはとても心地良いものです。猟果となった雉はクリスマスを目前にし、きっとおいしく調理されることでしょう。

[caption id="attachment_791" align="alignright" width="320"] 本栖猟区で楽しい一日[/caption]

 お手伝いご協力をいただきました全猟会員の皆様、  地元の皆様に感謝いたします。お陰様で安全に楽しい一日を過ごすことが出来ました。



Birthday&Hunting Party @HAZEL GROUSE MANOR

[caption id="attachment_777" align="aligncenter" width="640"] バースデーケーキ[/caption]

BIRTHDAY & HUNTING PARTY  平成28年10月21~23日

 ハンティングでこんなにゆったり過ごせる空間と時間はあるのでしょうか。年に1度だけでも共に贅沢な時間を過ごす、RHCならではのハンティング。

 盛大な天田名誉会長のバースディパーティ。豪快に飲んで食べて、話して笑って。早起きハンティングの疲れも見せない、一番のタフ男。御年〇〇歳!?
 明治24年初版十文字信介著書『銃猟新書』。狩猟に関する知識と経験はあっても、これだけはお持ちではないとにらみ、ハンティングクラブならではのセレクトで探しあてました。もうひとつは、トレードマークでもあるパイプ。健康に害する?との声もある中、あえて贈りました。変わらぬ生活習慣が何よりの健康の秘訣。
 そして北海道ツアー参加にも喜んでいただいた様子に、皆大満足。3人の会長が初めて揃うハンティング、当然ながら皆の腕前にも大満足となりました。

[caption id="attachment_774" align="aligncenter" width="640"] 「銃猟新書」にご満悦な天田名誉会長[/caption]


 天気に恵まれ、空気はおいしく、野外でのランチも申し分なし。クスクスランチの最後の仕上げは、六本木ジビエLA CHASSEの依田さん、諸喜田さん。美味しいはずです。

[caption id="attachment_776" align="alignnone" width="640"] おいしかったです クスクスランチ[/caption] [caption id="attachment_778" align="alignnone" width="640"] 今年は雨男不参加のため、予定どおり野外でのランチを楽しめました[/caption]


 二泊三日、ヘイゼルグラウスマナーのスタッフには、いつも暖かく徹底したサービスで奉仕してくださることに感謝です。

HGMを離れ空港へ向かう時、振りかえ見れば林の向こうに小さくなるHGMの館。再訪を心に誓いました。

 

 

 



動画でみる鹿の遠距離射撃 (2015.12.06 北海道)

 獲物に向けての射撃の動画は携帯電話でも簡単に撮影が出来る今日この頃とはいうものの、会心の発射を捉えることは稀なこと。私はライフル銃でハンティングを始めて幾年も経ちますが、満足いく1発を映像に残すことは今まで出来ませんでした。

 私にチャンスが訪れたのは2015年の12月6日。それはプロハンターKA師匠と出猟した日です。

 

 鹿までの距離は400mちょうど。風は右から左へと前方にはかなりの強風が吹き荒れています。当然ながら、弾道には影響が出てきます。私の銃はスコープを300mで照準調整してありますので、400m先の射撃はかなり楽となります。風が無ければ、鹿の背中の上、20cmを狙うことになりますが、当日の様な強風となると、弾丸の流れを読むことはかなり難しものがあります。この様な条件での射撃ではまさに経験と高度な射撃技術が要求されてきます。

 ところで、私にとって有利であったことは、鹿は警戒をしているものの、こちらには気付いていないことでした。400mの距離でも風向きによっては人の話し声も鹿には届きますので、とにかくアプローチは静粛にしなければなりません。

 鹿の首に命中させるために、首から右へ50cm、背中の上20cmを狙い、イメージとおりに引金はおちました。 そして命中。

 映像でご覧のとおり、計算通りに全てがうまくいった瞬間でした。

〈スローモーションでは弾丸が右から左へ流されていることが良く確認できます〉

 

                                                                         射手 溝淵 哲史

                                                                         撮影 プロハンターKA氏

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 獲物に向けての射撃の動画は携帯電話でも簡単に撮影が出来る今日この頃とはいうものの、会心の発射を捉えることは稀なこと。私はライフル銃でハンティングを始めて幾年も経ちますが、満足いく1発を映像に残すことは今まで出来ませんでした。

 私にチャンスが訪れたのは2015年の12月6日。それはプロハンターKA師匠と出猟した日です。

 

 鹿までの距離は400mちょうど。風は右から左へと前方にはかなりの強風が吹き荒れています。当然ながら、弾道には影響が出てきます。私の銃はスコープを300mで照準調整してありますので、400m先の射撃はかなり楽となります。風が無ければ、鹿の背中の上、20cmを狙うことになりますが、当日の様な強風となると、弾丸の流れを読むことはかなり難しものがあります。この様な条件での射撃ではまさに経験と高度な射撃技術が要求されてきます。

 ところで、私にとって有利であったことは、鹿は警戒をしているものの、こちらには気付いていないことでした。400mの距離でも風向きによっては人の話し声も鹿には届きますので、とにかくアプローチは静粛にしなければなりません。

 鹿の首に命中させるために、首から右へ50cm、背中の上20cmを狙い、イメージとおりに引金はおちました。 そして命中。

 映像でご覧のとおり、計算通りに全てがうまくいった瞬間でした。

〈スローモーションでは弾丸が右から左へ流されていることが良く確認できます〉

 

                                                                         射手 溝淵 哲史

                                                                         撮影 プロハンターKA氏



狩猟をするきっかけ

[caption id="attachment_740" align="aligncenter" width="640"] 猟犬の競技会  ニューヨーク州にて[/caption]

 私は宮城県志津川町(現・南三陸町)生まれの田舎育ちです。小学4、5年生(1948年)の頃、進駐軍がキジ猟に志津川に来ました。兵隊さんに「ヘイボーイ、キジは何処に居るか」と尋ねられて、猟場を教えました。獲物に向かって五発を連射し、空薬莢を捨てて行くその姿はとても格好良く見えました。(当時日本では実包は高価なため、空薬莢は捨てずに再生して使っていました)拾った空薬莢を使っては、今では言えない猟ごっこをして遊んだものです。獲物がとれればチップがもらえ、当時のご飯は麦飯でしたのから、ゴマ入りの白米のおにぎりを貰うのが楽しみでよく案内したものです。

 私は成人になったら絶対に狩猟をやると心に誓い、真面目に仕事をしました。そして、東京都青梅市で二十歳を迎えた昭和35年、念願であった銃砲所持ができ、すぐに狩猟を始めました。当時、青梅市には著名な狩猟家が多く居られ、鳥猟犬から大物犬、ビーグル犬に至るまで様々な猟犬が飼われており、狩猟を取り巻く環境が整っていました。特に当地にはアメリカから優秀なポインター、セッター犬が多く輸入されており、これが私の狩猟人生の方向を決定づけることとなります。私はキジ猟が好きだったのでポインターを訓練し、狩猟だけでは物足りなくトライアル(競技会)にも参加しました。私の愛犬も含めアメリカから輸入された猟犬の多くは足がかなり伸びる(捜索範囲が広い)傾向にあり、大いに悩んでいたところ、恩人から「佐々木君、このような犬は猟欲が強いから、アメリカへ行って訓練方法を習得してこないと駄目だ」と助言を受けました。そこで、恩師に頼みこみ、米国コネチカット州の鳥猟犬プロ訓練士、ビル・コリン氏の元へ猟犬の訓練方法習得の留学をすることとなりました。昭和43年7月5日、私27歳の時、妻と幼い二人の娘を残し、語学が全く出来ぬ身ながらも羽田空港を飛び立ちました。

[caption id="attachment_744" align="alignright" width="320"] 訓練地 カナダのオープンフィールド[/caption]

 米国に到着後、3日間昼夜続けてドライブ(2,200マイル)し、キャンプ地であるカナダのサスカチュワン、ナコベスに到着。訓練犬38頭を、馬5頭で訓練します。7月後半から2ヶ月間、土曜日午後と日曜日以外、毎日馬に乗っての訓練です。カナダでの訓練地は、広大なフィールドの所々に少しばかりのブッシュと林があり、そこには直射日光を避けて、プレィリーチキン(日本のメスキジより少し小さい位の鳥)が沢山茂みに隠れて居ます。そこへ訓練犬を誘導して行き、鳥にあてての、ポイント、バッキングの訓練と、ステデネスという鳥を追わせない訓練を行いました。

 9月後半からコネチカット州に戻り、ニューイングランド地方のトライアル競技会に多々参加しました。この地方は12月になると雪が多く積もるので、真冬はオクラホマ州のプロ・トレーナー、デルマー・スミス氏の元で訓練方法の学習と、広大なオープン・フィールドで開催される競技会に参加しました。4月には再びコンリン氏の元へ戻り、ニューイングランド地方の競技会に参加した後、帰国しました。

[caption id="attachment_745" align="alignright" width="320"] カナダでのトレーニング[/caption]

 アメリカでの鳥猟犬は、ポインター、セター、ブリタニー・スパニール、ドイツ・ポインター等のポインティング・ドッグが主流です。獲物を探す捜索範囲で分ければ狭い犬と広い犬がいます。捜索範囲が狭い犬はガン・ドッグといわれ、また、広い犬はオールエージ・ドッグです。オールエージ・ドッグは広大なレンジで刈り込み、捜索範囲が1マイルに及んでも良いとされる犬です。競技会ではハンドラー(操縦者)の他に2人のスカウト(助手)が付くことも許されています。

  オールエージは国土が広大なアメリカならではのカテゴリーで、このままでは狭い我が国では使えません。目指したのはシューティング・ドックの調教訓練方法です。シューティングドッグとはガン・ドッグより捜索範囲は広く、オールエージ・ドッグより狭くなります。その距離は遠くても300m位で、競技会では犬がポイントしても鳥を飛ばすのはハンドラーで、犬はポイント姿勢を少しでも崩せば減点、一歩でも動けば失格となり、その審査基準は厳しいものがあります。

[caption id="attachment_746" align="aligncenter" width="640"] 雪のなかの競技会  ニューイングランドにて[/caption] [caption id="attachment_738" align="alignright" width="320"] 競技会  オクラホマ州にて[/caption]

 この訓練方法を取り入れた競技会は現在も日本で開催されており、私も競技会に参加し数多くの賞を受賞してきました。全日本狩猟倶楽部が行っている競技会は、もう少しレンジを狭く、実猟的な捜索に重点をおいたものとなっています。

ところで、上述しましたとおり、米国では鳥を飛ばすのはハンドラーで、犬に飛び込みを要求していません。犬に飛び込みの仕事を求める我が国だけです。何事にも万能を求める日本人の性が鳥猟犬の       世界にも現れているのでしょう。

 

 

[caption id="attachment_743" align="alignright" width="320"] 中央馬上が筆者  オクラホマ州にて[/caption]

 捜索範囲の広いアメリカの優秀な猟犬を我が国で使える様にする調教訓練を目的として渡米したので、私が会得したその訓練方法(シューティング・ドッグの育成)について少しお話しをします。

 まずは猟欲をつける事に始まります。訓練では犬を山野に連れて行き、野鳥や置き鳥訓練等で犬に猟欲をつける様にします。ゲームにポイントを完全にできる様に教えることが肝心です。

 猟欲が完全についたら次はマテ(待て)のヤード訓練を教えます。足が伸びる犬は遥か彼方の猟野を走り回る犬なので、このヤード訓練で主人の命令に服従する習慣を身に付けさせます。ヤード訓練とは犬に短い引き綱を繋ぎ、左右どちらでも良いですが、自分のカカトに後付けさせ、5~6歩、歩いたら引き綱を少し強く引き、「マテ」と言って止まることを教えます。これを何回も繰り返し訓練します。ロープを引かなくとも声だけで止まる様になったら、今度は犬に「マテ」と言って止めておき、自分が犬から離れる様にします。犬が一緒に付いてきたら元の位置まで戻し、「マテ」と言って離れます。少しでも待っていたら褒めて、マテで15~30m離れられる様に根気よく訓練します。ヤード訓練は、1回の訓練時間は15分位で、1日に時間を置いて2回程度にします。長い時間行うと犬が飽きてしまい効果がありません。ヤード訓練が出来る様になったら、バードワークの訓練に入ります。

[caption id="attachment_741" align="alignright" width="320"] 競技会  ニューヨーク州にて[/caption]

 バードワークの訓練(置き鳥訓練)は犬に5~7mチェックロープ引き綱をつけ、風下から置き鳥に近づきポイントさせます。リモコン操作で放鳥機からハトを飛ばすと、飛んだハトを犬は必ず後追いします。後追いしたらマテで、ロープを強く引き、「マテ」で止めます、ハトが見えなくなるまでマテで止めておき、待っていたら褒めてやります。出した鳥を追わずにいることは猟犬にとって相当の自制が必要です。ヤード訓練と同じ様に、一日の訓練には5~6回程度が良いと思います。後追いをしなければ次の捜索に移ります。この訓練が出来上がる頃には主人の言う事を良く聞くようになっています。

 猟犬の訓練は真剣勝負で、山菜採りをしながらついでに訓練するという、しながら、ついでの訓練では良い猟犬に仕上げることは出来ないのです。

[caption id="attachment_742" align="alignright" width="320"] 帰国後、猟犬訓練セミナーを開催[/caption]

 次回は狩猟のことについてお話しいたします。

                             佐々木 善松  記